
**ご祝儀は友人・同僚なら3万円が基本で、関係や年齢で金額が変わります。**関係別の相場を一覧表で確認できます。
結婚式への招待を受けたとき、多くの人がまず気になるのが「いくら包めばよいか」という問いです。ご祝儀の金額は関係性・年齢・地域によって異なりますが、2026年現在も友人・同僚なら3万円が全国的な基準です。この記事では関係別の相場を一覧表で示し、なぜその金額になるのかの根拠まで解説します。
ご祝儀の相場:まず結論から
友人・同僚は3万円、兄弟・姉妹は5万円、両親は10万円以上が2026年の全国相場です。
金額が関係によって異なる理由は二つあります。第一に、「披露宴の会食費用(一人当たり約2〜3万円)に祝意を上乗せする」という考え方が定着しているためです。第二に、血縁関係が近いほど「まとまった祝いの気持ち」を形で表す慣習があるためです。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024年版によると、披露宴・ウェディングパーティーの平均招待人数は52.0人、1組の総費用平均は343.9万円でした1。ゲスト一人当たりの単価を逆算すると2万〜3万円前後となり、「3万円という相場の合理性」が裏付けられます。
関係別ご祝儀の相場一覧表(2026年)
ご祝儀の完全ガイドでも掲載している全国相場の早見表です。金額はすべて1人(単身)出席の場合の目安です。
| 関係 | 20代 | 30代以上 | 夫婦2人で出席 |
|---|---|---|---|
| 友人・友達 | 3万円 | 3万円 | 5万円 |
| 職場の同僚 | 3万円 | 3万円 | 5万円 |
| 職場の上司(部下として) | 3万円 | 3〜5万円 | 5〜7万円 |
| いとこ | 3〜5万円 | 5万円 | 7万円 |
| 叔父・叔母 | 5万円 | 5万円 | 7〜10万円 |
| 兄弟・姉妹 | 5万円 | 5万円 | 7〜10万円 |
| 両親(親から子へ) | 10万円以上 | 10〜30万円 | — |
金額選びの基本ルール:奇数+縁起のよい数字
ご祝儀の金額には昔からの慣習があります。偶数は「割り切れる」=縁が切れると解釈されるため避けるのが一般的です。また「4(死)」「9(苦)」を連想させる4万円・9万円も不適切とされています2。代表的な金額は3万円・5万円・7万円・10万円です。
唯一の例外が「10万円」です。偶数ですが「きりがよい」「十分な祝意を表す」として、兄弟・両親へのご祝儀では広く許容されています。
3万円が「友人の基本」とされる理由
披露宴一人分の会食費(約2〜3万円)+祝意(1万円程度)=3万円という計算が広く普及しています。
ゼクシィ調査が示す平均費用343.9万円を平均人数52.0人で割ると、一人当たり約6.6万円(カップル2名でのゲスト換算で約3.3万円/人)となります1。会場費・装飾・演出など式全体の費用のうちゲストの飲食分は2〜3万円程度が相場感として定着しています。
20代前半や地方圏での式の場合、2万円が許容されることもあります(ただし奇数崩しとして「1万円札1枚+5千円札2枚」の構成が推奨)。一方、関東・関西の都市部では3万円が標準です。
年齢・立場で金額はどう変わるか
年齢が上がるほど、また立場が上になるほど、相場は上振れしやすくなります。
20代:3万円が基準
社会人になりたての20代は収入が限られるため、友人・同僚ともに3万円が基本です。新卒1〜2年目の場合は職場の先輩に相場を確認してから決めると安心です。
30代以降:立場で上乗せを検討
30代以降、特に「上司として部下の結婚式に出席する」場合は3万円では少なく見られることがあります。3〜5万円の範囲で検討するのが一般的です。
連名(複数人まとめて包む)の場合
同じ職場の同僚数人でまとめて包む場合は、一人当たり1万〜2万円になることがあります。その際は合計金額が偶数にならないよう配慮します(例:3名で5万円)。連名ご祝儀の袋の書き方はご祝儀袋の書き方と中袋の記入方法で詳しく説明しています。
夫婦・家族で出席する場合の相場
夫婦2人で出席する場合は、1人分の約1.5〜2倍を目安にします。
| 関係 | 1人で出席 | 夫婦2人で出席 |
|---|---|---|
| 友人夫婦 | 3万円 | 5万円 |
| 親族(いとこ) | 5万円 | 7万円 |
| 兄弟・姉妹夫婦 | 5万円 | 10万円 |
子どもを連れて出席する場合は、子どもの年齢と食事の有無によって異なります。未就学児で食事なし・席なしの場合は上乗せ不要が一般的です。小学生以上で食事あり・席ありの場合は1〜2万円を追加するのが目安とされています2。
式のスタイル別:神前式・チャペル・仏前式で相場は変わるか
神前式(しんぜんしき)・チャペルウェディング・仏前式など、式のスタイルによってご祝儀相場は基本的に変わりません。
ただし以下の場合は例外的な考慮が必要です。
- 会費制パーティー:披露宴ではなく会費制のパーティーの場合、別途ご祝儀は不要なことが多いです。詳しくはご祝儀の完全ガイドを参照してください。
- 神前式・少人数の家族婚:招待人数が少ない親族のみの式は費用構成が異なりますが、ご祝儀の相場感は通常の披露宴と変わりません。
- 海外挙式・リゾートウェディング:招待される側がわざわざ渡航する場合は、交通費・宿泊費を考慮してご祝儀を控えめにするか、別途お祝いの品を贈る方法もあります。
地域差:関西・東北・九州での傾向
関西地方では「割り切れる金額」に対する捉え方が関東と異なる場合があります。
関東では偶数を一律に避ける傾向がありますが、関西では2万円を「2人で仲よく」と前向きに捉える考え方もあります。ただし統一した慣習がないため、相手や会場の地域習慣をあらかじめ確認することが確実です。
九州・東北など地方によっては3万円より多めの相場(3万5千円〜4万円台)が通例の地域もあります。近しい先輩や親族に事前に相談するのが最も安心です2。
ご祝儀の金額と贈与税の関係
社会通念上、相当と認められる金額であれば、ご祝儀に贈与税はかかりません(国税庁 No.4405)。
国税庁の公式見解によると、慶弔禍福にあたって贈与される金品のうち「社会通念上相当と認められるもの」は贈与税の課税対象外とされています3。3万円〜10万円程度の一般的なご祝儀は問題ありません。
ただし、著しく高額なご祝儀(例:親から数百万円単位の現金)は贈与税の対象になる可能性があります。その場合は税理士に相談することをお勧めします。
渡し方・マナーの基本チェック
ご祝儀には金額だけでなく「いつ渡すか」「どのように渡すか」も重要なマナーです。
- 渡すタイミング:受付が始まったら、受付スタッフに「本日はおめでとうございます」と一言添えて両手で渡すのが基本です。
- 新札を用意する:ご祝儀には新札(ピン札)を入れるのがマナーです。「お祝いのために準備した」気持ちを表します。銀行・郵便局の窓口で式の1週間前までに両替しておきましょう。
- お札の向き:お札は肖像画が表・上向きになるよう揃えて入れます。
- ふくさに包む:ご祝儀袋はそのままバッグに入れず、慶事用のふくさ(赤・ピンク・金・オレンジ系)に包んで持参します。弔事用(グレー・紺)のふくさと間違えないよう注意してください。
お祝いの言葉を別途メッセージカードや電報で伝えたい場合は、お祝いメッセージの文例集も参考にしてください。
まとめ:ご祝儀の相場チェックリスト
結婚式に招待されたら、以下の手順で金額を決めましょう。
- 関係を確認:友人・同僚→3万円、兄弟→5万円、親族(叔父叔母・いとこ)→5万円、両親→10万円以上
- 出席人数を確認:夫婦2人なら1人分の1.5〜2倍
- 金額の縁起を確認:偶数・4・9は避ける(10万円は例外)
- 地域・職場の慣習を確認:先輩や親族に相談
- 新札を準備:式の1週間前までに銀行で両替
- ふくさを用意:慶事用(暖色系)のふくさに包む
ご祝儀の金額は「相手への祝意」を形にするものです。相場を参考にしながら、相手との関係や自分の状況に合った金額を選んでください。
出典・参考文献
Footnotes
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リクルートブライダル総研, ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国), 2024. https://souken.zexy.net/data/trend2024/XY_MT24_report.pdf ↩ ↩2
-
ウィキペディア日本語版, 祝儀, 2024. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9D%E5%84%80 ↩ ↩2 ↩3
-
国税庁, No.4405 贈与税がかからない場合, 2024. https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/zoyo/4405.htm ↩