
フォトウェディング・前撮りの費用は、スタジオプランで5〜15万円、ロケーションプランで15〜40万円が国内市場の目安です。衣装・ヘアメイク・アルバムをすべて込みにすると総額は大きく変わるため、見積もり時には「何が含まれているか」を必ず確認することが重要です。
ゼクシィ結婚トレンド調査(2024年版)によると、挙式・披露宴の平均総額は343.9万円(招待客平均52.0人)1。フォトウェディングはその10〜15分の1の予算で正装姿を写真に残せる選択肢として、ここ数年で急速に普及しています。
フォトウェディング・前撮りの費用相場(スタイル別)
撮影スタイルによって総額が大きく異なります。下表は衣装1着・ヘアメイク込み・データ渡しの場合の目安です。
| スタイル | 費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| スタジオ(洋装1着) | 5〜12万円 | 天候に左右されず、準備が短時間 |
| スタジオ(和装1着) | 8〜15万円 | 着付けが必要なため洋装より高め |
| ロケーション(洋装) | 15〜25万円 | 海・公園・ガーデンなど自然光で撮影 |
| ロケーション(和装) | 18〜35万円 | 神社・日本庭園での撮影が人気 |
| スタジオ+ロケーション | 20〜40万円 | 2スタイルを1日で撮影 |
| 衣装2着(追加) | +5〜10万円 | 和装+洋装の掛け合わせが定番 |
アルバムを追加する場合はさらに3〜15万円が上乗せになります。見積書の「基本料金」がどの範囲をカバーしているかを最初に確認することが、予算オーバーを防ぐ最大のポイントです。
費用の内訳:何にお金がかかるのか
フォトウェディング・前撮りの費用は以下の項目で構成されます。プランによって「込み」になっているものと「オプション」になっているものが異なるため、比較する際は必ず総額で揃えることが必要です。
| 費用項目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 撮影料(カメラマン費) | 3〜8万円 | 撮影時間・カット数によって変動 |
| 衣装レンタル(洋装1着) | 2〜6万円 | ウェディングドレス、カラードレスなど |
| 衣装レンタル(和装1着) | 3〜8万円 | 白無垢・色打掛・引き振袖 |
| ヘアメイク | 1.5〜3万円 | 着替えを伴う場合はリタッチ料が加算 |
| 着付け(和装) | 1〜2万円 | スタジオによっては込みのケースも |
| データ渡し(全カット) | 込み〜1万円 | 全データ渡しか選抜データかを確認 |
| アルバム(フォトブック型) | 3〜8万円 | 20〜30ページ程度 |
| アルバム(台紙タイプ) | 5〜15万円 | 高品質、額装向き |
| ロケーション出張費・施設使用料 | 1〜3万円 | 遠方・人気スポットはさらに高くなる |
| 新郎衣装(タキシード等) | 1〜4万円 | プランに含まれないことが多い |
複数のスタジオから見積もりを取る際は、**同一条件(衣装の着数・ヘアメイクの有無・データ渡しの範囲・アルバムの有無)**で揃えると、真の価格比較ができます。
和装・洋装・スタイル別の費用ポイント
洋装(ウェディングドレス・カラードレス)
洋装プランはスタジオの基本パッケージに含まれていることが多く、スタートラインが低い傾向があります。ドレスのランクアップ(インポートドレスやデザイナーズドレスへの変更)で衣装代が2〜5万円追加になるケースが一般的です。
和装(白無垢・色打掛・引き振袖)
和装の前撮り|白無垢・色打掛では和装の種類と神社ロケについて詳しく解説しています。白無垢は婚礼専用の礼装であるため衣装レンタル代が高く、着付けと日本髪・角隠しのヘアセットが別途必要です。神社での撮影は施設使用料(初穂料・撮影許可料)が1〜3万円加算されます。
洋装+和装の2着撮り
挙式を行わない「フォトウェディング」のカップルに人気のスタイルが、1日で和装と洋装の両方を撮る「2着撮りプラン」です。着替え時間を含め撮影が半日〜1日がかりになるため、追加の着付け料・ヘアリタッチ料(5,000〜1万円)が発生します。総額の目安は20〜40万円です。
前撮りとフォトウェディングの違いが費用に与える影響
「前撮り」と「フォトウェディング」は撮影内容こそほぼ同じですが、位置づけが異なります。両者の定義の違いはウェディングフォト・前撮りガイドのハブページで整理しているため、ここでは費用面での影響に絞って解説します。
撮影そのものの費用差はほとんどありませんが、フォトウェディングは式場と提携しないため自由にスタジオやロケーションを選べ、価格交渉の幅が生まれやすいというメリットがあります。一方、式場のフォトプランはドレス・会場が一体でコーディネートされているため統一感のある仕上がりになりやすく、挙式・披露宴とのセット割引が適用されるケースもあります。
前撮り・フォトウェディングの準備手順についてはウェディングフォトの基本と前撮り準備で解説しています。
費用を抑える5つのコツ
- オフシーズンを狙う — 梅雨(6月)・真夏(7〜8月)は予約が取りやすく、スタジオによって料金が10〜20%ほど落ち着く傾向があります。
- 平日を選ぶ — 土日祝日より平日の方が5,000〜2万円安くなるスタジオが多いです。
- データのみプランを選ぶ — アルバムは後から自分でフォトブックサービスを利用するとコストを半分以下に抑えられます。
- セットプランを活用する — 衣装・ヘアメイク・撮影・データがすべて込みの「オールインクルーシブプラン」は個別に揃えるより総額で割安になることが多いです。
- ロケーション候補を絞る — 出張距離が長いほど交通費がかさむため、スタジオ近隣のロケーション候補を複数持っておくと調整しやすくなります。
神前式・チャペル式との費用比較
日本の結婚式は主に3つのスタイルで行われます。フォトウェディングはそれらと費用面で大きく異なります。
| スタイル | 平均費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| フォトウェディング(写真のみ) | 10〜40万円 | 招待客なし、短時間、自由度が高い |
| 神前式(式のみ) | 5〜20万円 | 神社での挙式料・神主への謝礼 |
| チャペルウェディング(式のみ) | 15〜50万円 | キリスト教式・人前式、演出込み |
| 挙式+披露宴(フルコース) | 200〜400万円超 | ゼクシィ結婚トレンド調査(2024年版)では平均343.9万円1 |
挙式+披露宴を予定しているカップルが前撮りを追加する場合、トータルの結婚関連支出に占める前撮り費用の割合は5〜15%程度になることが多いです。
後悔しない業者選びのチェックポイント
見積もりを比較する際に確認すべき事項をまとめます。
- 「データ全カット渡し」か「選抜データ渡し」かを確認 — 選抜のみだと追加カット購入が発生します。
- 衣装のランクと選択肢 — 基本プランに含まれる衣装のグレードを実際に確認する。
- ヘアメイクの担当者 — スタイリストが同行するか、スタジオ内専属かで仕上がりが変わります。
- 修正・補正(レタッチ)の範囲 — 基本的な色調補正のみか、肌補正やシミ消しが含まれるかを確認。
- キャンセルポリシー — 天候やコンディションの変化に対応した撮影日変更の条件を事前に確認します。
まとめ
フォトウェディング・前撮りの費用相場は、スタジオプランで5〜15万円、ロケーションプランで15〜40万円が国内市場の基準です。衣装の着数・アルバムの有無・ロケーション距離によって総額は大きく変動するため、見積もりは必ず「同一条件で複数社比較」することが重要です。
オフシーズン・平日・データのみプランを組み合わせると、費用を抑えながらクオリティの高い写真を残すことができます。スタジオか屋外ロケーションかの選び方・おすすめスポットについては、撮影ロケーションの記事で詳しく解説しています。
出典・参考文献
Footnotes
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リクルートブライダル総研, ゼクシィ結婚トレンド調査2024(2024年版・調査期間2023年4月〜2024年3月), 2024年. https://souken.zexy.net/research_news/marriage-wedding/trend.html ↩ ↩2