
お色直しのカラードレスは、ピンク・ブルー・赤の三色が定番人気です。会場の照明や装花のテーマ、そして自分の肌のトーン(イエローベース・ブルーベース)を基準に選ぶと、より映える一着に出会えます。
カラードレスとは――お色直しの文化的な背景
カラードレスは、披露宴中盤の「お色直し」で着用するドレスのことです。お色直しの習慣は室町時代に始まったとされ、もともとは挙式の数日後に色物の衣装に着替えて両親に対面する儀式でした1。現代では披露宴中に行われることが多く、新婦が白のウェディングドレスから華やかなカラードレスへと変わることで会場の雰囲気が一変します。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024年版によると、披露宴の平均招待人数は52.0人、総費用の平均は343万9,000円(前年比16万8,000円増)です2。カラードレスへのお色直しはこの費用の一部を占める重要な演出であり、ゲストの印象に残りやすいシーンのひとつです。
日本でウェディングドレスが普及したのは1980年代以降のことです3。それ以前は和装が主流であり、白無垢から色打掛への着替えがお色直しの原型でした。現在も神前式(和婚)では色打掛や引き振袖を選ぶ花嫁が多く、披露宴でカラードレスへ切り替えるスタイルも定着しています。
人気のカラードレスの色――2026年トレンド
ウェディングドレスの基本を押さえると、カラードレスの選び方がより明確になります。以下は人気色の特徴をまとめた比較表です。
| 色 | 印象・特徴 | 会場タイプとの相性 | ポイント |
|---|---|---|---|
| ピンク(淡〜濃) | 華やか・女性らしい・明るい | チャペル・ホテル・ガーデン | 照明で見え方が変わりやすい。温かみのある照明に映える |
| ブルー(水色〜ネイビー) | 清楚・上品・印象的 | ホテル・高級感のある会場 | ネイビーは落ち着いた大人の雰囲気。水色は軽やかな印象 |
| 赤(レッド・バーガンディ) | 情熱的・存在感・記念感 | チャペル・和モダン会場 | 赤みを抑えたバーガンディは合わせやすく上品に映る |
| イエロー・オレンジ | 明るい・温かみ・活発 | ガーデン・リゾート | 写真映えが良く、明るい昼間の撮影でさらに引き立つ |
| グリーン(セージ・エメラルド) | 自然体・トレンド感・個性的 | ガーデン・ナチュラル会場 | 近年人気上昇中。ボタニカル装花との相性が特に良い |
| パープル(ラベンダー〜紫) | 高貴・神秘的・品格 | ホテル・クラシック会場 | 柔らかいラベンダーは万人受け、濃いパープルは強い存在感 |
| ブラック | モダン・大人・非日常感 | ハウスウェディング・和モダン | 挙式での着用は避けるのが一般的。披露宴の演出として選ぶ花嫁も |
肌のトーン別・似合う色の見つけ方
カラードレス選びで最もつまずきやすいのが「肌映り」の問題です。同じ色のドレスでも、肌のトーンによって顔の明るさが大きく変わります。
イエローベース(黄みがかった肌)に似合う色
- コーラル・ピーチ・テラコッタ・オレンジ:温かみのある暖色系が肌に溶け込み自然に見える
- ゴールド系のカラー:華やかさを損なわず肌の透明感が増す
- 避けたい色:青みが強いロイヤルブルーやフューシャピンクは顔色を沈ませることがある
ブルーベース(青みがかった肌)に似合う色
- ローズピンク・パープル・ルビーレッド・ロイヤルブルー:青みがある色がより肌を白く、立体的に見せる
- ラベンダー・アイスブルー:控えめながら透明感のある印象を作れる
- 避けたい色:オレンジやイエロー系は顔色を黄色く見せる場合がある
試着で必ず確認すること
- 会場の照明の下で確認する――昼光色と電球色で色の見え方が変わる
- 肌に当ててみる(羽織る前に生地を顔の横に)――試着前のチェックで時短できる
- 写真で撮る――目で見た印象と写真で残る印象は異なることがある
- 装花見本と並べる――会場の装花色との相性を事前に確認できる
会場・挙式スタイル別の選び方
会場のタイプと挙式スタイルによって、カラードレスの色選びの方向性も変わります。
チャペルウェディングの場合
白いチャペルの内装はどのカラードレスとも対照的な背景になります。ただし、光が多く入る空間ではパステル系が淡く見えすぎることがあるため、やや濃いめの色(マゼンタ・コーラルレッド・ターコイズなど)を選ぶと写真映えします。
神前式(和婚)後の場合
神前式では白無垢や色打掛を着用します。披露宴でのお色直しにカラードレスを選ぶ際は、和モダンな会場の内装に合わせてネイビー・バーガンディ・エメラルドグリーンなど落ち着いた深みのある色が人気です。
ホテルウェディングの場合
格式ある会場では深みのある色(ロイヤルブルー、バーガンディ、パープル)が会場の雰囲気に溶け込みます。ゴールドの装飾が多い会場ならシャンパンゴールドやウォームピンクも選ばれます。
ガーデン・リゾートウェディングの場合
自然光の中では鮮やかな色が映えます。コーラル・ターコイズ・ビビッドピンクなど彩度の高い色は屋外の緑に引き立てられ、フォトジェニックな仕上がりになります。
白ドレス以外の「挙式ドレス」という選択肢
挙式でカラードレスを着ることを検討する花嫁も増えています。欧米では水色・アイボリー・ライトピンクなど白以外の挙式ドレスが定着しており、日本でもチャペルや人前式(じんぜんしき)では制限が比較的少なく、個性を出しやすい場面です。
一方、神前式では宗教的な意味を持つ白無垢が正装とされています。和のスタイルを大切にしたい場合は、挙式は白無垢・色打掛を選び、披露宴でカラードレスに切り替える流れが自然です。和装の前撮りとドレスの当日撮影を組み合わせるカップルも多く、ウェディングフォト・前撮りガイドも参考になります。
カラードレスのレンタル費用の目安
カラードレスは会場提携のレンタルで借りるケースが多く、費用は選ぶデザインやブランドによって大きく異なります。下記は一般的な価格帯の目安です。
| グレード | 特徴 | レンタル費用目安 |
|---|---|---|
| スタンダード | 会場提携の定番ラインナップ | 5万〜15万円 |
| プレミアム | 有名ブランド・上質素材 | 15万〜30万円 |
| ハイブランド | 海外ブランド・オーダーメイドに準じる仕様 | 30万円以上 |
| 外部持ち込み | 提携外ショップで借りて持ち込む場合 | レンタル費+持ち込み料3〜10万円 |
会場によっては提携外ドレスの持ち込みに別途料金がかかる場合があります。挙式当日の総費用はゼクシィ結婚トレンド調査2024年版で平均343万9,000円と報告されており2、カラードレスの費用はその重要な構成要素のひとつです。
カラードレスのマナーと注意点
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 持ち込み料 | 会場外のショップでレンタルした場合、会場への持ち込み料(3〜10万円程度)が発生することがある |
| お色直しの回数 | 一般的に1〜2回。3回以上はゲストの中座時間が長くなり、演出の流れが間延びする |
| 撮影映り | 会場のカメラマンに「どの色が映えやすいか」を事前に相談すると心強い |
| 介添えの時間 | お色直しには15〜30分かかる。スケジュールに余裕を持たせることが大切 |
| ゲストへの配慮 | 中座中はゲストが食事・歓談できるよう、BGMやスクリーン演出を準備しておく |
まとめ
カラードレスは、お色直しを通じて披露宴に変化とハイライトをもたらす重要な選択です。選び方の基本は ①肌のトーン(イエロー/ブルーベース)、②会場の照明と装花のテーマ、③挙式スタイルの3点を軸にすることです。
試着では必ず会場と同条件の照明の下でチェックし、写真に残して比較することをおすすめします。会場のドレスコーディネーターに装花色の見本を共有してもらうと、より具体的なイメージが固まります。
ドレスのシルエットや体型別の選び方についてはウェディングドレスの種類とシルエット別の特徴で詳しく解説しています。試着当日に何を確認すればよいかはウェディングドレスの試着ガイドも参考にしてください。
出典・参考文献
Footnotes
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ウィキペディア日本語版「結婚披露宴」(最終更新2025年11月19日). https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%90%E5%A9%9A%E6%8A%AB%E9%9C%B2%E5%AE%B4 ↩
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リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2024年版(全国推計)」(2024年10月25日発表). https://souken.zexy.net/research_news/marriage-wedding/trend.html ↩ ↩2
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ウィキペディア日本語版「ウェディングドレス」(2026年6月閲覧). https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9 ↩