
返信はがきの余白に書くメッセージは、新郎新婦への最初のお祝いの言葉です。一言添えるだけで印象が大きく変わります。 以下では、友人・親族・上司など関係性別の文例と、書き方のコツをまとめました。招待状の返信マナー全般はこちらのハブページでも確認できます。
なぜメッセージを添えるのか
返信はがきに記入するのは「出席」か「欠席」の意思表示だけでも問題ありません。しかし余白にお祝いのメッセージを書くことで、新郎新婦への温かい気遣いが伝わり、喜ばれます。 日本では2023年に474,741組が婚姻届を提出しており1、友人・同僚の結婚式に招かれる機会は人生の中で繰り返し訪れます。返信マナーを身につけておくと、どんな場面でも自信を持って対応できます。
メッセージを書く際の基本マナーは3点です。
- 忌み言葉を使わない(「切れる」「別れる」「終わる」「離れる」「去る」など)
- 重ね言葉を避ける(「重ね重ね」「ますます」「再び」「くれぐれも」など)
- ポジティブな表現でまとめる(当日への期待、二人の未来への祝福)
「ますます」が重ね言葉に当たることを知らず使ってしまう方も多いため、書く前に一度見直すことをお勧めします。
返信はがきそのものの書き方(御出席・御欠席の修正方法など)は返信はがきの書き方ガイドで詳しく解説しています。
相手別の返信メッセージ文例
友人・同期へのメッセージ
親しい友人へは、砕けた言葉も歓迎されます。ただしお祝いの場にふさわしいポジティブな内容を心がけましょう。
文例 1(標準的な友人向け)
ご結婚おめでとうございます!素晴らしい知らせに心から嬉しいです。当日お二人の晴れ姿を楽しみにしています。
文例 2(親友・仲の良い友人向け)
結婚おめでとう!招待してくれてありがとう。一緒に式に出られるのが本当に嬉しいよ。当日楽しみにしてるね。
文例 3(久しぶりに会う友人向け)
ご結婚おめでとうございます。お招きいただきありがとうございます。また会えるのが楽しみです。素敵な式になるよう願っています。
親族(叔父・叔母・いとこ)へのメッセージ
親族への返信は、少し丁寧なトーンで、家族の絆を意識した内容が好まれます。
文例 1(叔父・叔母から甥・姪への招待状に返信する場合)
ご結婚おめでとうございます。ご両家のご多幸をお祈りしております。当日を心よりお待ちしています。
文例 2(いとこへのメッセージ)
ご結婚おめでとう!招待してくれてありがとうございます。お二人の幸せそうな姿を見られることを楽しみにしています。
文例 3(甥・姪から招待された場合)
結婚おめでとうございます。招待状をいただき大変嬉しく思います。当日、幸せなお二人に会えるのを楽しみにしています。
職場の上司・先輩へのメッセージ
上司や先輩から招待された場合は、敬語を使い、丁寧かつ簡潔にまとめるのが正解です。
文例 1(上司への返信)
この度はご結婚のご報告を承り、誠におめでとうございます。ご両家のご多幸をお祈り申し上げます。当日を楽しみにしております。
文例 2(先輩への返信)
ご結婚おめでとうございます。お招きいただき光栄です。素晴らしい門出をともにお祝いできることを嬉しく思います。
職場の同僚・後輩へのメッセージ
同僚や後輩への返信は、上司ほど格式ばらずに、適度な親しみを持たせた文体が自然です。
文例 1(同僚への返信)
ご結婚おめでとうございます!招待していただきありがとうございます。当日、素敵な式を楽しみにしています。
文例 2(後輩への返信)
結婚おめでとうございます。お招きいただきありがとうございます。幸せなお二人を祝福できることを嬉しく思います。
神前式・仏前式など和婚の招待状への返信
神前式や仏前式などの和婚に出席する場合、少し格式のある言葉を選ぶと場の雰囲気に合います。
文例 1(神前式)
ご結婚おめでとうございます。伝統的な神前式でお二人の門出をお祝いできることを、大変光栄に思います。当日を楽しみにしております。
文例 2(仏前式・家族親族のみの挙式)
ご結婚おめでとうございます。ご縁を大切にお二人が歩まれるよう、心よりお祈り申し上げます。
返信メッセージ 相手別・文体比較表
関係性によって適切な文体と文字数の目安が異なります。迷ったときはこの表を参考にしてください。
| 関係 | 文体 | 敬語 | 文字数の目安 | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 親友・同期 | カジュアル | 不要 | 50〜80字 | 個人的なエピソードを添えると◎ |
| 友人(普通) | 丁寧語 | あり | 60〜90字 | 「おめでとうございます」から始める |
| いとこ・親族 | 丁寧語〜尊敬語 | あり | 60〜100字 | ご両家への祝福を加える |
| 叔父・叔母への返信 | 尊敬語 | あり | 80〜120字 | 「ご多幸」「お慶び」等の格調ある語を使う |
| 職場の同僚 | 丁寧語 | あり | 60〜90字 | 職場の縁を感じさせる一言を |
| 職場の上司・先輩 | 敬語 | 必須 | 80〜120字 | 略式表現は避け、締まった文体に |
| 神前式・和婚 | 丁寧語〜敬語 | あり | 80〜120字 | 「伝統」「ご縁」など和のテイストで |
お祝いメッセージの手段と費用比較(2026年版)
返信はがきのメッセージとは別に、当日に向けてお祝いの気持ちを伝える手段もあります。主な選択肢と目安の費用を比較します。
| 手段 | 費用の目安(税込) | 到着タイミング | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 返信はがきへの一言 | 0円(郵便代込み) | 返信時 | 最も基本的、全員が実施 |
| メッセージカード(市販) | 300〜800円 | 式の数日前まで | 手書きの温かみが伝わる |
| 祝電(NTT東日本・西日本) | 3,300円〜(台紙込み) | 式当日の午前中まで | 式場で読み上げ・展示される |
| 祝電(電報サービス各社) | 3,000〜15,000円以上 | 式当日 | 電報台紙のデザインで印象が変わる |
| 花電報 | 8,000〜20,000円 | 式当日 | 装花として式場を彩る |
祝電は挙式の2〜3日前に手配するのが一般的なマナーです。式場宛てに送るため、宛先(式場名・受付担当者名・挙式日時)を正確に伝える必要があります。費用は手段によって大きく異なるため、関係性に合わせた選択をしましょう。
メッセージを書く際のマナーと注意点
避けるべき忌み言葉の例
結婚式に関わるお祝い文では、縁起が悪いとされる言葉(忌み言葉)を使わないことが基本マナーです。
| 避ける言葉 | 理由 |
|---|---|
| 切れる・切る | 縁が切れることを連想させる |
| 別れる・離れる | 別離を連想させる |
| 終わる・終える | 終止を連想させる |
| 去る・去年 | 去ることを連想させる |
| 四・九(し・く) | 「死」「苦」に通じる |
| ますます・重ね重ね・再び | 重ね言葉(不幸の繰り返しを連想) |
| くれぐれも・わざわざ | 重ね言葉 |
NG例: 「また改めてお祝いできれば嬉しいです」→「また(重ね言葉)」を無意識に入れないよう注意。
メッセージを書く位置と体裁
返信はがきには、あらかじめ「御出席」「御欠席」「御住所」「御芳名」などが印刷されています。メッセージはそれらを修正した後の余白(主にはがき下部や右側の余白)に書きます。
- 縦書きのはがき → 縦書きで書くと整合性がとれる
- 横書きのはがき → 横書きで合わせる
- スペースが狭い場合 → 2〜3文に絞って簡潔に
ボールペンや毛筆・筆ペンで書きましょう。鉛筆・シャープペンは避けます。また、修正液(白塗り)は使用不可です。修正は二重線に「寿」または「×」を重ねるのが正しい方法です。
欠席の場合のメッセージ
欠席で返信する場合も、メッセージを添えることが大切です。欠席理由を詳細に書く必要はなく、「やむを得ない事情により」と簡潔に添えるだけで十分です。その後、後日お祝いを届ける意思を書き添えると印象が良くなります。欠席時の具体的な文例は欠席返信の書き方・文例で詳しく紹介しています。
Web招待状の場合の返信メッセージ
最近では紙の招待状の代わりに、Web招待状(オンライン招待状)を使うカップルも増えています。Web招待状の場合、返信フォームにコメント欄やメッセージ欄が設けられていることがほとんどです。
書く内容の基本はハガキと同じで、忌み言葉を避け、お祝いの言葉をポジティブに伝えましょう。文字数が多くても問題ありませんが、100〜150字程度を目安にすると読みやすくなります。
ご祝儀との連動:招待状返信後の流れ
返信はがきを送った後は、当日のご祝儀の相場と包み方のマナーについても準備しておきましょう。友人・同僚は一般的に30,000円が目安とされていますが、関係性や地域・式の形式によって変わります。
まとめ
返信はがきへのメッセージは、新郎新婦への「気遣いと祝福の第一歩」です。
- 関係性に合ったトーンを選ぶ(親友はカジュアル、上司は敬語)
- 忌み言葉・重ね言葉を避ける
- 2〜4文、50〜100字程度に収める
- 神前式・和婚など式のスタイルに合わせた表現を意識する
- 欠席でもメッセージを忘れずに
Anatoleのオンライン招待状サービスでは、ゲストが返信時にメッセージを入力できるRSVPフォームを標準で搭載しています。紙の手間なく、温かいメッセージのやりとりが実現できます。
出典・参考文献
Footnotes
-
厚生労働省, 令和5年(2023)人口動態統計(確定数)の概況, 2024. https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei23/index.html ↩