結婚祝いのお返し(内祝い)|相場とのし

結婚祝いのお返し(内祝い)は「半返し」が基本で、いただいた額の3分の1〜半額を1か月以内に贈ります。

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Kevin HA
Kevin HA

結婚祝いをいただいたら、1か月以内に「半返し」(いただいた額の3分の1〜半額)を贈るのが現代日本の標準マナーです。 のし紙の表書きは「内祝」、名前は夫婦連名で書きます。

相場・プレゼント選び・のしなど結婚祝い全般の情報は結婚祝いの完全ガイドをご覧ください。

内祝いは元来「自分の喜びをおすそわけする」という意味を持つ日本固有の贈答文化です。かつては結婚祝いをいただく前から「お祝いのお裾分け」として配っていましたが、現代では「お返し」の意味合いが主流になっています。贈る時期・金額・品物の選び方を正しく把握しておくことで、相手への配慮と感謝が伝わります。


内祝いの基本:半返しとは何か

「半返し」とは、もらったお祝いの3分の1〜半額相当を贈り返す慣習で、全国共通のマナーとして定着しています。

具体的な金額換算は次のとおりです。金額が大きくなるほど返礼率は下がる傾向があり、これは「高額のお祝いを全額返してしまうと相手の気持ちを否定するようで失礼」という考え方に基づく慣習です。

いただいたお祝い額お返しの目安返礼率
3,000〜5,000円1,500〜2,500円約1/2
1万円3,000〜5,000円1/3〜1/2
2万円7,000〜10,000円1/3〜1/2
3万円10,000〜15,000円1/3〜1/2
5万円15,000〜20,000円約1/3
10万円以上30,000〜40,000円1/3程度

高額ゾーン(5万円以上)では3分の1返しが一般的です。親族からの高額祝いに対して「半返しが義務」と焦る必要はありません。相手との関係性と地域の慣習を優先してください。


関係別・立場別の相場早見表

贈る相手との関係性によって、お返しの適切な金額帯は異なります。

贈る相手受け取ったお祝いの目安お返しの目安
友人・同期5,000〜10,000円2,500〜5,000円
会社の同僚・先輩10,000〜30,000円3,000〜10,000円
上司10,000〜30,000円3,000〜10,000円(3分の1返しで可)
兄弟・姉妹30,000〜50,000円10,000〜20,000円
伯父・伯母30,000〜100,000円10,000〜30,000円
親(両親)原則不要または3分の1旅行や食事会での感謝も可

親や義親からの高額祝いについては、現金での返礼ではなく「新居への招待」や「家族旅行をプレゼント」するかたちで感謝を示す選択肢も喜ばれます。

職場の複数人から連名でいただいた場合は、総額を人数で割って一人あたりの金額を算出し、個別に返礼するのが丁寧です。予算が難しければ、職場全体へのお菓子の差し入れと個人へのお礼状を組み合わせる方法もあります。


贈る時期とタイミング

内祝いは挙式・入籍から1か月以内が原則です。遅くとも2か月以内に届けることがマナーとされています。

入籍のみ(式なし)の場合は、入籍の報告をした日から1か月以内を目標にしましょう。出産祝いの内祝い(出産内祝い)は生後1か月前後が目安ですが、結婚内祝いはそれよりも早いタイミングが求められます。

タイミング別の対応フロー:

  1. 挙式・入籍後すぐ(〜2週間):お礼の電話またはメッセージで速やかに感謝を伝える。
  2. 1か月以内:品物を発送し、送り状またはメッセージカードを同封する。
  3. 1〜2か月:やむを得ず遅れた場合は「お礼が遅くなり大変失礼しました」の一文を添える。
  4. 2か月以上経過:訪問や電話で直接お詫びを伝えた上で贈る。

お礼の言葉を書いたメッセージカードについては内祝いのお礼状・メッセージ文例で詳しく解説しています。


のし・包装の正しい書き方

内祝いの表書きは「内祝」または「結婚内祝」、名前は新郎新婦の連名を書くのが基本です。

水引の種類

結婚の内祝いには**紅白の結び切り(10本)**を使います。「二度と繰り返さない」ことを表す結び切りは、結婚・快気祝い・弔事に用います。ちょう結び(花結び)は何度でも繰り返せることを意味するため、出産祝いや誕生日には向いていますが、結婚内祝いには使いません

のし紙のレイアウト

        【内祝】
    ────────────────
   山田 太郎 ・ 花子
  • 表書き(上段):「内祝」「結婚内祝」どちらでも可
  • 名前(下段):夫婦の苗字を並べる場合は「山田 太郎・花子」、連名を両家で書く場合は「山田 鈴木」のように旧姓を添えることもある

外のし vs 内のし

外のし内のし
のし紙の位置包装紙の外側包装紙の内側(品物に直接)
見た目届いた瞬間に表書きが見える開封してから表書きが見える
向いている場面手渡しのとき宅配便で贈るとき・控えめな印象にしたいとき

宅配で贈る場合は内のしが主流です。配送中にのし紙が破れるリスクを防ぐ意味もあります。

のしの書き方全般については結婚祝いの「のし」・封筒・ご祝儀袋の書き方で詳しく解説しています。


人気の内祝いギフト15選

内祝いに人気なのは「消え物」(使ったらなくなる品)です。相手に物が残らないため、趣味を選ばずに渡せます。

1. カタログギフト(最もベタ打ち)

相手が自由に品物を選べるため、趣味・家族構成を問わず最も失敗の少ない選択肢です。3,000円〜100,000円と幅広い価格帯があります。「申し訳なさ」を感じさせにくい点でも上司や目上の方への贈り物に向いています。

2. スイーツ・洋菓子

バウムクーヘンは「年輪=長寿・繁栄」を連想させる縁起物として人気です。2人分でシェアできるサイズ感も喜ばれます。有名パティスリーや老舗ブランドのギフトセットは品質の担保になります。

3. タオル・バスタオルセット

今治タオルや泉州タオルなど国産ブランドは「実用的かつ高品質」として定評があります。「汚れをぬぐう」という意味から弔事を連想させるという古い考え方もありますが、現代では結婚内祝いの定番ギフトとして広く受け入れられています。

4. 食品ギフト(海産物・お米・お肉)

日持ちのする高級食材セット(昆布、塩鮭、牛肉の詰め合わせなど)は年配の親族に特に喜ばれます。

5. グルメカード・体験型ギフト

旅行やレストランを楽しめる体験ギフトは、物が増えることを嫌う若い世代に向いています。

カテゴリ価格帯の目安おすすめの相手
カタログギフト3,000〜50,000円全般
スイーツ・菓子2,000〜10,000円友人・同僚
今治タオル3,000〜15,000円全般
食品ギフト5,000〜30,000円親族・年配の方
体験型ギフト10,000〜30,000円若いカップル・友人
食器・キッチン雑貨5,000〜20,000円友人・同僚

カタログギフトは価格帯が広く(3,000〜50,000円)、趣味を選ばずに渡せる内祝いの定番です。


避けるべき品物とNG金額

内祝いには縁起が悪いとされる品物と、金額のルールがあります。

避けるべき品物

  • 刃物・包丁・ハサミ:「縁を切る」を連想させるため贈答全般で避ける。
  • ハンカチ(手巾):「手巾=てぎれ」から「縁を切る」「涙を拭う(弔事)」を連想。ただし最近は気にしない人も多い。
  • 日本茶・緑茶:仏事の定番品として認識されている。
  • くし(9と4):「苦」「死」を連想させる数字と音が重なる。

避けるべき金額と数

  • 偶数(2・6・8)の枚数・個数は「割り切れる=別れ」を連想させる(特に2)。ただし8は末広がりで縁起が良いと捉える地域もある。
  • 4(し=死)・9(く=苦)の個数はすべての慶事で避ける。

上記のタブー品目は結婚祝いのお返しに限らず、お祝い全般の贈答で共通するマナーです。


神前式・チャペルウェディング・フォトウェディング別の内祝いの考え方

挙式スタイルに関わらず、内祝いの相場とマナーは基本的に同一です。ただし入籍のタイミングが式と大きくずれる場合は注意が必要です。

神前式(しんぜんしき)の場合

神前式では式の当日に親族が一堂に会することが多く、お祝いを当日に手渡しされるケースも珍しくありません。この場合でも「当日その場で返礼品を渡す」必要はなく、式後1か月以内に届けるかたちで問題ありません。

チャペルウェディング(教会式)の場合

招待客の多い披露宴を伴うことが多いため、遠方から来てくれたゲストへの「引出物」と、欠席した方への「内祝い」を明確に分けて管理することが重要です。引出物は出席者向けの当日の品であり、内祝いとは別物です。

フォトウェディング・入籍のみの場合

式を挙げない「ナシ婚」が増える中、お祝いをいただくタイミングが入籍報告後に集中することがあります。入籍の報告をした月から起算して1か月以内を目標に贈りましょう。


内祝いを贈るときの実用チェックリスト

内祝いを準備する際に確認しておきたいポイントを整理しました。

  • 金額の確認:いただいた額に対して3分の1〜半額になっているか
  • のし紙の確認:紅白の結び切り・10本水引・表書き「内祝」・連名
  • 品物の選定:消え物かつ相手の好みに合っているか。タブー品でないか
  • メッセージカードの添付:感謝の言葉と近況報告が一言添えられているか
  • 発送タイミング:入籍・挙式から1か月以内に届くよう逆算して手配したか
  • 相手の住所の確認:最新の住所かどうか。転居している可能性はないか
  • 連名の場合の対応:一人あたりの金額を計算して個別に贈っているか

贈与税との関係:社会通念の範囲内なら非課税

社会通念上相当な範囲の結婚祝いや内祝いには贈与税はかかりません。 国税庁は「慶弔・禍福に際して贈られる祝物で社会通念上相当と認められるもの」を非課税と規定しています1

一般的な親族・友人間の内祝いは金額にかかわらず非課税の範囲に収まります。ただし事業者から受け取る場合(取引先など)は「一時所得」として扱われる可能性があるため、高額の場合は税理士に確認してください。


まとめ:結婚内祝いの5つのポイント

  1. 相場は「半返し」:いただいた額の3分の1〜半額。高額(5万円以上)は3分の1でも十分。
  2. 期限は1か月以内:入籍・挙式から1か月以内。遅れた場合はお詫びの一言を添える。
  3. のしは「内祝」+連名:紅白・結び切り・10本水引。宅配なら「内のし」が主流。
  4. 品物は「消え物」が基本:カタログギフト・スイーツ・タオルが鉄板。刃物・ハンカチは避ける。
  5. メッセージカードを添える:感謝の言葉が品物と一緒に届くことで、相手への丁寧さが際立つ。

結婚のお祝いをいただいた喜びを形にして届ける内祝い。「半返し」というルールを守りながら、相手への感謝と新生活の幸せを伝えるギフト選びを楽しんでください。

お祝いのメッセージ文例やご祝儀のマナーについては、お祝いのメッセージ・言葉の書き方ガイドご祝儀の金額・マナー完全ガイドもあわせてご覧ください。


出典・参考文献

Footnotes

  1. 国税庁, No.4405 贈与税がかからない財産(第8号:慶弔・禍福に際して贈られる祝物), 2025. https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/zoyo/4405.htm

よくある質問

結婚内祝いはいつまでに贈ればよいですか?
挙式・入籍から1か月以内が目安です。遅くとも2か月以内に贈り、遅れた場合は一言お詫びの言葉を添えましょう。
半返しとはいくら返せばよいですか?
いただいた金額の3分の1〜半額(50%)が目安です。1万円のお祝いなら3,000〜5,000円相当のギフトを選びます。
内祝いの「のし」の表書きは何と書きますか?
表書きは「内祝」または「結婚内祝」とし、その下に新郎新婦の連名(例:山田太郎・花子)を書きます。
高額のお祝い(10万円など)にも半返しは必要ですか?
10万円以上の高額ギフトは「3分の1返し」で問題ありません。全額の半返しは負担になるため、3〜4万円相当のギフトが一般的です。
連名でいただいた結婚祝いのお返しはどうすればよいですか?
連名人数で合計金額を割り、一人あたりの相場に応じた品物を個別に贈ります。まとめて一品贈るより個別の方が喜ばれます。
内祝いに現金を贈ることはできますか?
内祝いに現金は不向きです。相手に金額が直接わかり失礼と感じさせる場合があるため、カタログギフトや食品ギフトが適切です。
職場の上司への内祝いで気をつけることは?
上司へは「3分の1返し」で問題ありません。職場全体へのお礼には菓子折りを別途配り、個人への内祝いと分けて考えると丁寧です。
内祝いに避けるべき品物はありますか?
刃物(縁を切る)・ハンカチ(手巾=てぎれ)・日本茶(弔事に使う)は避けます。また偶数・4・9のつく枚数・個数も避けましょう。

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