
ハワイ・沖縄などのリゾート挙式は、挙式パッケージ代に加えて渡航費と宿泊費が加わる点が通常の国内挙式と最大の違いです。 ゲストを招く人数と、渡航費をどう分担するかによって総額が大きく変動します。2人だけのハワイ挙式なら約160万円、ゲスト10名を招待すると約360万円が目安となります1。
リゾート挙式を選ぶ理由とコストの考え方
リゾート挙式の最大の魅力は「非日常感と少人数でのアットホームな式」にあります。国内の一般的な結婚式・披露宴の平均総額は343.9万円(招待客52.0名平均)2と高水準ですが、リゾート挙式は招待人数を絞ることで総額を抑えつつ、特別な体験を実現できます。
ただし費用の構造が複雑です。通常の式場と違い、挙式パッケージ(会場・演出・写真など)に加えて、新郎新婦の渡航・宿泊費とゲストの渡航費負担分が別途かかります。この3層構造を理解してから予算を組むことが不可欠です。
目的地別・人数別の総費用の目安
以下の表はマイナビウエディングの費用試算をもとにした目安です1。渡航費は2名分(エコノミー+ホテル3泊)の概算で、ゲスト分の渡航費は含みません。
| 目的地 | 2人だけ | ゲスト10名招待 | 渡航費(2名)目安 |
|---|---|---|---|
| ハワイ | 約160万円 | 約360万円 | 50〜70万円 |
| グアム | 約130万円 | 約270万円 | 30〜50万円 |
| バリ(インドネシア) | 約140万円 | 約290万円 | 40〜60万円 |
| ヨーロッパ | 約160万円 | 約260万円(4名) | 60〜80万円 |
| 沖縄(国内) | 約60万円 | 約120万円(20名) | 10〜20万円 |
沖縄は国内リゾートのため渡航費が大幅に安く、ゲスト20名でも総額120万円前後に抑えられます3。ハワイと同じ規模の式を国内で実現できる点が、沖縄挙式最大のメリットです。
挙式パッケージの内訳:何が含まれて何が別料金か
挙式パッケージは目的地・会場によって差がありますが、一般的な構成は以下のとおりです。
パッケージに含まれるもの(例)
- 会場使用料
- ミニマム装花・ブーケ
- 簡易的な写真撮影(スナップ数カット)
- 牧師・神父・司式者の謝礼
- 証明書(現地の宗教的証明書のみ。法的効力は日本の婚姻届に拠る)
別途オプション料金になるもの(要注意)
- ウェディングドレス・タキシードレンタル:20〜50万円
- ヘアメイク・着付け:1〜3万円
- 追加フォトグラファー・ビデオ:5〜25万円
- アルバム作成:5〜20万円
- ゲスト用リムジン・送迎:1〜3万円
- ウェルカムパーティー・ディナー:12,000〜20,000円/名
パッケージの定価は安く見えても、オプションを加えると挙式費用だけで80〜100万円に達するケースは珍しくありません。見積もりを取る際は**「フル装備でいくらか」を必ず確認**することが重要です。
ゲストの渡航費:3つの分担パターン
ゲストを招く場合、最大のコスト変動要因が渡航費の扱いです。
パターン1:全額新郎新婦負担 ゲスト1名あたりハワイなら20〜30万円の費用補助が必要です。10名招待の場合、渡航費補助だけで200〜300万円を超えます。近親者のみ招待するケースに多い形です。
パターン2:一部補助(一律3〜5万円など) 「心ばかりですが」と一律の補助を渡す形です。ゲストへの経済的負担を完全には解消できませんが、「費用負担が気になってお断りされるリスク」を下げる効果があります。
パターン3:各自負担 「結婚旅行を兼ねて」という形で案内します。ゲスト側がリゾートへの旅行として楽しめる関係性(仲の良い友人グループなど)に向いています。
いずれのパターンを選ぶにしても、招待状や打診の段階で費用の扱いを明確に伝えることが参加率と関係への配慮の両方に繋がります。結婚式の費用は誰が負担するかの記事も参考にしてください。
ハワイ挙式:費用を左右する3つのポイント
ハワイは日本人カップルに最も人気の海外挙式先であり続けています。費用を大きく左右するのは以下の3点です。
1. 会場の選択 ビーチセレモニー(許可費のみ)から高級ホテルのチャペルまで幅広く、挙式費用だけで30万〜200万円超の差が生じます。ダイヤモンドヘッドを背景にしたアウトドアセレモニーは費用を抑えやすい選択肢です。
2. 渡航時期(オン/オフシーズン) ハワイのオフシーズンは4〜5月と9〜11月です。航空券代が繁忙期の1.5〜2倍になることもあるため、日程の柔軟性が費用に直結します。
3. 現地コーディネーター経由か日本の旅行代理店経由か 日本のウエディング会社経由のパッケージは安心感がある反面、現地業者への直接依頼より割高になることが多いです。英語が得意なカップルは現地直接手配で20〜30万円節約できるケースもあります。
沖縄挙式:コスパ最高のリゾート挙式
沖縄は「リゾート感はほしいが、海外は敷居が高い」カップルに最適な選択肢です。
- 飛行機代:東京・大阪から往復2〜4万円(早割利用時)
- 宿泊費:リゾートホテル2泊で2〜8万円(部屋タイプによる)
- 挙式パッケージ:30〜80万円(衣装・フォト別)
ゲストを呼ぶ場合も、国内線のため旅費交渉がしやすく、渡航負担をお車代として「1〜3万円」の範囲で設定するカップルが多いです。那覇から高速道路でアクセスできるリゾートエリアが充実しており、ゲストも「旅行感覚」で参加できる点が高い満足度につながります3。
リゾート挙式後に国内でお披露目パーティーを開くカップルも多く、その費用も合算して計画することが大切です。披露宴の費用感については披露宴の費用も参考にご覧ください。
リゾート挙式の費用を抑えるための実践的な方法
招待人数を絞る:2人だけ〜10名以内が費用管理しやすい。招待人数が1名増えるごとに渡航補助費が数十万円単位で変動します。
オフシーズンを活用する:航空券代の差は大きく、同じプランでも10〜20万円変わるケースがあります。
「挙式のみ」にする:現地のガーデンパーティーや食事会ではなく、2人だけの挙式にとどめて、帰国後に国内で食事会を開くスタイルで費用を分散できます。
パッケージツアーを活用する:航空会社・旅行会社のウエディングパッケージは、バラで手配するより航空券と宿泊のセットが割安です。ただしオプション追加で結局高くなるケースもあるため、フル見積もり比較が必須です。
結婚式全体の費用の相場に戻って、国内式との総額を比較してみることもおすすめします。
まとめ:リゾート挙式の予算設計3ステップ
- 目的地と招待人数を決める:最初に「誰を呼ぶか」を固めることで総予算の上限が見えます。
- 渡航費の分担方針を決める:ゲストへの費用補助の有無が予算を2倍以上変えることも。
- 挙式パッケージ+オプション込みの全費用を確認する:「パッケージ代のみ」の金額に惑わされず、衣装・ヘアメイク・写真を含めたフル見積もりを比較しましょう。
リゾート挙式は少人数でも心に残る式を実現できる、優れた選択肢です。しっかりとした費用計画で、夢のロケーション挙式を実現してください。
出典・参考文献
Footnotes
-
マイナビウエディング, 海外挙式の費用は?総額の内訳やエリア別の旅行費など、お金にまつわる疑問を徹底解説, 2024. https://wedding.mynavi.jp/contents/resort/special_contents/kaigai_hiyou/ ↩ ↩2
-
リクルートブライダル総研, ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国版), 2024年10月25日公表. https://souken.zexy.net/research_news/marriage-wedding/trend.html ↩
-
WeddingPark, 国内リゾートウエディング費用, 2024. https://www.weddingpark.net/resort/ ↩ ↩2