
結婚式の費用は、挙式・披露宴を含む総額の平均が343.9万円(リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査」2024年版)。 ただしこの数字は招待人数52人の平均であり、20人規模なら100万円台、80人規模なら400万円超になることも珍しくありません。総額はゲスト人数と挙式スタイルの組み合わせで大きく変わります。
結論:費用の相場は「人数×単価」で決まる
結婚式の総費用は固定費とゲスト費用の合計で構成されます。
- 固定費(会場・挙式料・衣裳・映像・花など):100〜150万円前後
- ゲスト1人あたり費用(料理・飲み物・引出物):5〜7万円前後
この構造を把握すれば、招待人数を決めた時点でおおよその総額が見えてきます。平均的な招待人数52人なら、固定費とゲスト費用を合わせて総額343.9万円前後に収まるのが標準的なベンチマークです。
招待人数と総額のベンチマーク
平均(招待人数52人・総額343.9万円)を基準にすると、規模ごとの総額はおおむね次のレンジに収まります。
| 規模 | 総額の目安 |
|---|---|
| 少人数婚(〜30人) | 120〜200万円 |
| 中規模(50〜70人) | 200〜310万円 |
| 大人数(80〜100人以上) | 300〜450万円 |
上記は平均値を基準にしたレンジ。会場・地域・料理グレードにより変動あり。
なお総額343.9万円は「ゼクシィ結婚トレンド調査」2024年版の数値で、同調査は2025年版から「結婚マーケット調査」へ統合・再編されています(最新版は2026年1月公表)1。最新の動向は併せて確認してください。
招待人数が増えるほど総額は上がりますが、固定費は変わらないため1人あたりの単価は逆に下がる傾向があります。少人数婚の場合は固定費の比重が高く、「人数を絞っても思ったほど安くならない」と感じるカップルが多い理由はここにあります。人数帯ごとの詳しい費用シミュレーションは人数別の結婚式費用で解説しています。
挙式スタイル別の費用比較
日本では神前式、チャペル(教会式)、人前式の3スタイルが主流です。それぞれ挙式費用の水準が異なります。
| 挙式スタイル | 挙式費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 神前式(しんぜんしき) | 20〜40万円 | 神社・ホテル内神殿で行う日本の伝統様式。初穂料(3〜10万円)が中心。参列者は親族のみが多い。 |
| チャペルウェディング | 30〜60万円 | ホテル・ゲストハウスのチャペルで行う洋式。施設利用料が比較的高め。 |
| 教会式(キリスト教式) | 30〜70万円 | 実際のキリスト教会で挙げる場合、牧師・神父への謝礼が加わる。 |
| 人前式 | 10〜30万円 | 形式の自由度が高く、挙式料が抑えられやすい。演出費は別途かかる場合も。 |
| 仏前式(ぶつぜんしき) | 15〜35万円 | 菩提寺や自宅仏前で行う伝統様式。地域差が大きい。 |
挙式スタイルの選択は総額に10〜30万円の差をもたらします。ただし、披露宴・会食の内容が費用全体に占める比重のほうがはるかに大きい点には注意が必要です。
費用の内訳:何にいくらかかるか
総額343.9万円の内訳を項目別に見ると、かかる費用の優先順位が明確になります2。
| 費用項目 | 目安金額 | 総額に占める割合 |
|---|---|---|
| 料理・飲み物 | 80〜120万円 | 25〜35% |
| 衣裳・ヘアメイク(新郎新婦) | 40〜70万円 | 12〜20% |
| 会場使用料 | 30〜60万円 | 8〜15% |
| 装花・装飾 | 20〜40万円 | 6〜12% |
| 写真・映像 | 20〜35万円 | 6〜10% |
| 引出物・プチギフト | 20〜35万円 | 6〜10% |
| 招待状・ペーパーアイテム | 5〜15万円 | 1〜4% |
| 演出・音楽 | 10〜25万円 | 3〜7% |
| 挙式料・牧師/神職謝礼 | 10〜30万円 | 3〜8% |
| その他(交通費・宿泊補助等) | 10〜20万円 | 3〜6% |
料理と衣裳の2項目だけで総額の40〜55%を占めます。 この2項目のグレードを見直すことが、費用圧縮の最も効果的な手段です。また、招待状をWeb招待状(オンライン招待状)に切り替えることで、印刷・切手・返信はがきのコストを大幅に削減できます。
ご祝儀を引いた「実質の自己負担額」
結婚式の費用を考えるうえで欠かせないのが、ご祝儀による費用回収です。平均的なケースではご祝儀総額が総額のおよそ6割を占め、実質の自己負担は総額の約4割にとどまります2。
ただし、この回収率にはいくつかの前提があります。
- 招待するゲストの関係性(友人・同僚・親族)によってご祝儀額は大きく変わる
- 親族は5〜10万円、友人は3万円、上司は3〜5万円が一般的な目安
- 遠方ゲストへの交通費・宿泊費補助を出す場合、その分は差し引かれる
ご祝儀を差し引いた自己負担額の具体的な計算方法は結婚式の自己負担額とご祝儀の差額で、ご祝儀の関係別相場はご祝儀の相場・金額ガイドで詳しく解説しています。
費用を抑えるための5つのポイント
1. 招待人数を絞る前に固定費を見直す
少人数にしても固定費は減りにくい構造です。まず会場の基本使用料・衣裳・写真の相見積もりを取ることが先決です。
2. 料理グレードの選び方
料理は1人あたり1〜2万円の差が出やすい項目です。メインの食材(コース料理の内容)と飲み物プランを比較し、グレードを一段下げるだけで20〜40万円の差になることがあります。
3. 挙式・披露宴の時間帯を変える
ランチウェディング(昼)やマタニティウェディング、オフシーズン(1・2・7・8月)は会場の割引が出やすいタイミングです。日曜午後より土曜ランチのほうが10〜20万円安くなるケースがあります。
4. 招待状をデジタル化する
紙の招待状は印刷・切手・返信はがきを合わせると1通あたり500〜1,000円かかります。50人分で2〜5万円の削減になるほか、RSVP管理が自動化されます。
5. 装花はメインテーブルに集中させる
装花を全テーブルに均等に配置するより、高砂(メインテーブル)と入口に集中させ、ゲストテーブルはキャンドルや小物で演出するとコストを抑えつつ華やかさを保てます。
地域差・会場タイプによる相場の違い
結婚式の費用は地域と会場タイプによって相場が大きく変わります。
| 地域・会場タイプ | 費用感 |
|---|---|
| 東京・大阪・名古屋(都市部ホテル) | 平均より15〜25%高め |
| 地方都市(専門式場・ゲストハウス) | 平均前後〜やや下回る |
| レストランウェディング | 料理グレード高く、会場費低め |
| ハウスウェディング(ゲストハウス) | 固定費高め、自由度高い |
| 家族婚・少人数向けプラン | 100〜200万円台 |
東京・港区や渋谷区のブランドホテルでは、平均の1.5〜2倍の費用になるケースも珍しくありません。一方、地方の専門式場や会費制のレストランウェディングを選べば、200万円台でも十分な演出が可能です。
費用の見積もり段階で確認すべき点
式場から見積もりを受け取ったとき、以下の項目は必ず確認してください。
- 「総額」には何が含まれているか:招待状・司会者料・交通費補助が別途になっているケースが多い
- キャンセル料の発生タイミング:挙式の半年前から高額なキャンセル料が発生する式場が多い
- 料理・飲み物の最低人数保証:申込時の人数が前提となり、人数減少でも費用が変わらない場合がある
- 衣裳の持込料:外部のドレスショップから持ち込む場合、1着5〜10万円の持込料が発生するケースがある
- オプション追加の追加費用:演出・装花の「追加演出」は単価が高い
費用の全体像を把握するには結婚式の費用・相場ガイドのハブページも合わせてご確認ください。
出典・参考文献
Footnotes
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リクルートブライダル総研, 結婚マーケット調査2025, 2026年1月22日. https://souken.zexy.net/research_news/marriage-wedding/market.html ↩
-
リクルートブライダル総研, ゼクシィ結婚トレンド調査 2024年版(全国概要報告書), 2024年10月25日. https://souken.zexy.net/research_news/marriage-wedding/trend.html ↩ ↩2