
家族のみの結婚式(家族婚・少人数婚)の費用は、10〜20人規模で50〜120万円前後が目安です。料亭での会食のみなら30〜60万円に抑えることもでき、式場での挙式+披露宴セットでも大規模披露宴の半分以下に収まります。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024によると、全国の結婚式の平均費用は343.9万円(平均招待人数52.0人)1です。家族婚はゲスト数を絞るぶん1人あたりのコストは上がりますが、総額は大幅に削減できます。
結婚式の費用・相場について詳しくはこちらのガイドもあわせてご覧ください。
家族婚の費用相場一覧(規模・スタイル別)
家族婚の費用は「人数」「挙式の有無」「会場の種類」の3つで大きく変わります。以下の表が判断の基準になります。
| スタイル | 人数の目安 | 費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 会食のみ(料亭・ホテル個室) | 10〜15人 | 30〜60万円 | 挙式なし・最もシンプル |
| レストランウェディング | 15〜25人 | 50〜90万円 | 貸切・演出も可能 |
| 式場の少人数プラン(チャペル+会食) | 15〜30人 | 80〜130万円 | 挙式+料理のセット |
| ホテル少人数ウェディング | 10〜30人 | 90〜150万円 | 高品質・格式重視 |
| 神前式+料亭(和婚) | 10〜20人 | 80〜150万円 | 日本の伝統を重視 |
家族婚は「総額を抑えたい」「家族との時間を大切にしたい」という意図で選ばれることが多く、料理の質を上げてゲスト1人あたりの満足度を高めやすいのが特長です。
費用の内訳(項目別)
挙式料(0〜30万円)
神前式の初穂料は一般的に3〜10万円です。チャペルウェディングは式場によって5〜30万円と幅があります。会食のみなら挙式料はゼロになります。
仏前式(寺院での挙式)は費用が抑えやすく5〜15万円が多いですが、対応している寺院が限られます。人前式(人前で誓いを立てるスタイル)はレストランや自宅でも挙げられ、費用は会場次第です。
料理・飲み物(15〜50万円)
家族婚の費用の中で最も大きな割合を占めるのが料理・ドリンク代です。1人あたり1.5〜3.5万円が相場で、20人なら30〜70万円になります。
- 料亭の懐石コース:1人2〜3万円(10〜20人で20〜60万円)
- ホテル宴会場のフランス料理:1人1.5〜2.5万円
- レストランのコース:1人1〜2万円
少人数のため、1人あたりの料理グレードを上げやすく、「料理で家族をもてなしたい」というカップルに向いています。
衣装(10〜40万円)
新婦のウェディングドレスは20〜35万円(レンタル+着付け・ヘアメイク込み)、白無垢や色打掛などの和装は25〜40万円が目安です。新郎のタキシードは5〜15万円、紋付き袴は8〜15万円程度です。
家族婚ではお色直しを1回に絞るか、あるいは挙式のみ和装・会食のみドレスという形で衣装代を最適化するカップルが多いです。
装花・会場装飾(3〜15万円)
少人数なのでテーブルフラワーは1〜3卓分で済みます。3〜8万円の予算でも十分な華やかさを演出できます。料亭やレストランはすでに内装が洗練されているため、追加の装飾を最小限に抑えやすいです。
引き出物(2〜10万円)
家族婚では引き出物を省略するケースもありますが、渡す場合は**カタログギフトを1品(3,000〜5,000円/個)**にまとめるのが一般的です。20人なら6〜10万円の範囲内に収まります。
写真・映像(5〜20万円)
プロカメラマンへの依頼は8〜15万円が多いです。映像制作(ムービー)は費用がかかるため、家族婚では省略するか、ゲストのスマートフォン撮影を活用するケースも増えています。
招待状・ペーパーアイテム(0〜5万円)
少人数なので印刷費は少額で済みます。Web招待状を使えばほぼ0円で対応でき、オンラインでのRSVP収集や出欠・アレルギー確認もまとめて行えます2。
スタイル別の費用比較(20人の場合)
20人規模の家族婚を想定した場合の費用概算です。
| 項目 | 会食のみ | チャペル+会食 | 神前式+料亭 |
|---|---|---|---|
| 挙式料 | — | 10〜20万円 | 3〜10万円(初穂料) |
| 料理・飲み物 | 25〜40万円 | 30〜50万円 | 40〜60万円(懐石) |
| 衣装(2人分) | 10〜20万円 | 20〜40万円 | 25〜40万円(和装) |
| 装花 | 3〜5万円 | 5〜10万円 | 3〜8万円 |
| 引き出物(20個) | 6〜10万円 | 6〜10万円 | 6〜10万円 |
| 写真 | 5〜10万円 | 8〜15万円 | 8〜15万円 |
| 合計概算 | 49〜85万円 | 79〜145万円 | 85〜143万円 |
「会食のみ」スタイルが最も費用を抑えられますが、挙式の思い出を重視するなら「チャペル+会食」か「神前式+料亭」が人気です。
ご祝儀でいくら戻る?自己負担の考え方
家族婚では親族からご祝儀を受け取るのが一般的です。兄弟は3〜10万円、祖父母は5〜10万円、いとこ・親戚は3〜5万円が相場です。
20人規模の家族婚でご祝儀の合計が100〜150万円になるケースも多く、費用の大半をカバーできることもあります。ただし、両親から費用負担の援助を受ける場合は事前に分担割合を明確にしておくことが重要です。
詳しいご祝儀の相場についてはご祝儀の金額・相場ガイドをご参照ください。
自己負担額の詳細な計算方法については結婚式の自己負担額と計算の仕方で詳しく解説しています。
家族婚の費用を抑える5つのポイント
少人数婚だからこそ活きる節約策があります。
- 会場は料亭・レストランの個室を使う — 式場のマージンがないぶん料理のグレードに集中できる。
- 引き出物はカタログギフト1品に絞る — 人数が少ないため個別対応しやすく、予算を食べ物・体験型ギフトに変えるのも喜ばれる。
- 衣装のお色直しを1回にする — 少人数なら全員と話せる時間があるため、演出より会話に時間を使いたいカップルに合っている。
- 招待状はWebに切り替える — 印刷・郵送コストをゼロにしつつ、RSVP管理も自動化できる。
- 装花は最小限にする — 料亭・レストランの空間デザインを活かし、テーブルフラワーを1〜2卓に絞るだけで数万円の節約になる。
親が費用を負担する場合の注意点
親からの結婚資金の援助について、国税庁の制度によれば直系尊属(父母・祖父母)からの結婚・子育て資金の一括贈与は最大1,000万円まで贈与税が非課税(受贈者の前年所得1,000万円以下など条件あり)になる制度があります3。
ただし、制度を利用するには金融機関との管理契約が必要です。援助を受ける前に税理士に相談するか、国税庁の案内を確認することをおすすめします。
親への費用負担の依頼や分担ルールの詳細は結婚式の費用負担についての記事で詳しく解説しています。
まとめ
家族婚・少人数結婚式の費用は規模とスタイルによって30〜150万円と幅広いですが、大切なのは「何に予算をかけるか」の優先順位です。
- 料理・おもてなしを重視したいなら料亭・ホテルの少人数プランが最適。
- 儀式の形を大切にしたいなら神前式+料亭や、チャペルウェディングの少人数プランを検討する。
- とにかくシンプルにしたいなら会食のみで30〜60万円に抑えられる。
招待状の準備や当日の出欠管理をスムーズにするには、Web招待状とオンラインRSVP機能の活用が特に効果的です。人数が少ない分、ゲスト1人ひとりとのやりとりを丁寧に行いやすく、家族婚の温かい雰囲気をそのまま事前のコミュニケーションにも反映できます。
費用の全体像を把握したい場合は結婚式の費用・相場ガイドでより詳しく解説しています。
出典・参考文献
Footnotes
-
リクルートブライダル総研, ゼクシィ結婚トレンド調査2024(2024年10月25日公表、調査期間2023年4月〜2024年3月). https://souken.zexy.net/research_news/marriage-wedding/trend.html ↩
-
Anatole(アナトール), Web招待状・オンラインRSVP機能. https://anatole.wedding ↩
-
国税庁, 直系尊属から結婚・子育て資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税(No.4511). https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/zoyo/4511.htm ↩