結納とは?やり方・結納金・略式

結納は婚約を正式に交わす儀式で、近年は略式が主流です。結納金は30万〜100万円が目安とされています。

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Kevin HA
Kevin HA

結納は、婚約を両家の間で正式に取り交わす日本古来の儀式です。近年は略式形式が主流となっており、仲人を立てず両家が同席して行うスタイルが一般的になっています。結婚準備・入籍までの全体ガイドで確認できます。

結納金の金額は30万円〜100万円の範囲で設定されることが多く、奇数の金額を選ぶのが縁起のよい慣習とされています1。まず「正式か略式か」「結納金の金額と返礼の方針」を両家で確認することが、準備の第一歩です。


結納の意味と歴史

結納はもともと、婚約を家同士が公式に認め合う儀式として発展してきました。室町時代に武家社会で形式が整い、江戸後期から明治にかけて庶民へと広まったとされています1

現代の結納は「個人と個人の婚約」というより、「家と家の紐帯」を確認する行為という意味合いが強く残っています。このため地域・家庭によって重視度が大きく異なります。結納を省略して顔合わせ食事会のみを行うカップルも増えています。


正式結納と略式結納の違い

正式結納

正式結納は、仲人(媒酌人)を通じて両家が別々に席を設け、品物のやり取りを行う格式ある形式です。新郎・新婦のそれぞれの家に仲人が赴き、結納品を届けます。現代では選ぶカップルは少数派となっています。

項目正式結納略式結納
仲人の有無必要不要
席の構成両家別々に設ける両家が同席
結納品の数9品(関東)または7・9品(関西)3〜5品に簡略化可
会場料亭・ホテルなど格式ある場所料亭・ホテル・自宅など
所要時間2〜3時間以上1〜2時間程度
現代の普及度少数派主流

略式結納

略式結納は仲人なしで両家が同席し、結納品を手渡す形式です。料亭やホテルの個室を使うケースが多く、結納後にそのまま食事会に移行することもよくあります。準備の手間と費用を抑えながら、婚約の儀式として区切りをつけることができます。


結納金の相場

結納金は新郎側から新婦側へ贈る金銭で、奇数の金額が縁起がよいとされています1。30・50・70・100万円という区切りがよく用いられます。

結納金の金額帯主な対象ケース
30万円若いカップル・家庭の事情でシンプルに済ませたい場合
50万円標準的なケース。略式結納でよく選ばれる
70万円両家の格式を重んじるケース
100万円正式結納・格式を重視する家庭

「9」は「苦」を連想させるため避けるのが一般的な慣習です1。また「4」は「死」に通じるとして縁起が悪いとされています。金額の決め方に迷ったら、まず両家の親同士で「結納金をどの程度想定しているか」を確認するのが最も確実な方法です。

半返しについて

関東地方では、新婦側が結納金の半額程度を記念品(腕時計・スーツ地・商品券など)として新郎側へ返す「半返し(はんがえし)」の慣習があります1。一方、関西地方では半返しの慣習はなく、代わりに引き出物を用意することが多いです。地域差があるため、事前に確認しておくことが重要です。


結納品の内容

関東式(9品)

関東地方では以下の9品を揃えるのが正式とされています1

結納品読み方意味・由来
松魚料まつかわりょう鰹節(永遠の繁栄)
寿留女するめ長寿・縁起物(スルメ)
子生婦こんぶ昆布(子宝・繁栄)
家内喜多留やなぎだる酒(家庭円満)
末広すえひろ扇子(末広がりの繁栄)
友白髪ともしらが白い麻糸(共に白髪になるまで)
熨斗のし長寿・吉祥
金包きんぽう結納金
指輪ゆびわ婚約指輪(現代的追加品)

関西式(7〜9品)

関西式は「結納品を贈る」形式で、半返しがない代わりに両家がそれぞれ品を持ち寄ります。構成品は地域・家庭によって異なるため、仲人または料亭スタッフに相談するのが安心です。

現代の簡略形式

結納金のみを渡し、品物は用意しない「金包のみ」という形式も増えています。重要なのは両家が納得している形式を選ぶことであり、形式の豪華さよりも双方の意向の一致が優先されます。


結納の進め方・流れ

1. 両家で方針を確認する

「正式にするか略式にするか」「結納金の金額帯」「半返しの有無」を、両家の親が直接話し合って決めます。

2. 日取りを決める

大安・友引などの吉日を選ぶのが一般的です。時間帯は午前10時〜昼過ぎが慣習とされています。挙式の6〜12か月前が目安のタイミングです。

3. 会場を予約する

料亭・ホテルの個室が定番です。「結納プラン」を設けている施設では、飾り台や進行サポートを提供してくれる場合があります。

4. 結納品・結納金を準備する

百貨店や専門店で「結納品セット」として購入できます。価格は5,000円〜5万円程度の簡易セットから、10万円以上の本格セットまで幅があります。

5. 当日の流れ

  1. 両家が揃い、開始の挨拶を行う
  2. 仲人(略式は新郎または新郎父)が結納品を披露する
  3. 結納金を渡す
  4. 受書(うけしょ)を新婦側から新郎側へ渡す
  5. 記念撮影・食事会へ移行する

結納にかかる費用の目安

結納にかかる費用は、結納金・結納品・会場費・会食費を合計した額です。

費用項目金額の目安
結納金30万〜100万円
結納品セット5,000円〜10万円以上
会場・会食費2万〜8万円(1名あたり5,000〜1万5,000円)
仲人への謝礼(正式のみ)3万〜10万円程度

結婚式全体の費用については、結婚式の費用・相場ガイドで詳しく解説しています。


贈与税と結納金

結納金は原則として贈与税の課税対象になりません。国税庁の通達によれば、社会通念上相当な金額の祝い金・結婚に際する贈与は非課税とされています2。ただし「社会通念上相当な金額」の具体的上限は明示されていないため、高額になる場合は税務上の確認が必要です。


結納をしない場合の選択肢

近年は結納の代わりに、または結納を簡略化して「顔合わせ食事会のみ」を行うカップルが増えています。フォーマルな儀式を省き、両家が和やかな雰囲気で初顔合わせをすることを優先する考え方です。顔合わせ食事会の進め方・服装・しおりの作り方は、両家顔合わせ|食事会の流れと服装で詳しく説明しています。


結納当日のマナー・注意点

服装: 正式結納では男性は礼服・スーツ(ダークカラー)、女性は振袖または訪問着が基本です。略式結納ではセミフォーマル(男性はスーツ、女性はセミフォーマルワンピースや訪問着)で参加するケースが多いです。

言葉遣い: 「切れる」「割れる」「別れる」など別離を連想させる「忌み言葉(いみことば)」は避けるのが作法です。

持ち物: 結納金は白い奉書紙に包み、ふくさに入れて持参します。ふくさの色は慶事に適した暖色系(赤・オレンジ・金色)を選びます。

お礼のタイミング: 当日または翌日中に、相手家族への礼状(手紙またはメッセージ)を送ることが丁寧な対応とされています。


まとめ

結納は、婚約を両家が公式に確認する日本の伝統的な儀式です。正式結納では仲人・9品の結納品・決まった作法が必要ですが、現代の主流は略式で、両家が同席して簡略化した形式で行います。

結納金は30〜100万円の奇数が一般的で、地域によって「半返し」の有無が異なります。何より大切なのは、形式を決める前に両家で率直に意向を確認することです。

婚約後の次のステップとして、入籍・婚姻届の書き方と必要書類も合わせてご確認ください。婚約から挙式までの全体スケジュールは結婚式準備の進め方ガイドが参考になります。


出典・参考文献

Footnotes

  1. ウィキペディア日本語版, 結納, 2025年. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%90%E7%B4%8D 2 3 4 5 6

  2. 国税庁, No.4405 贈与税がかからない場合, 2025年4月1日. https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/zoyo/4405.htm

よくある質問

結納と顔合わせ食事会はどちらが多い?
近年は顔合わせ食事会が主流で、結納を行うカップルは減少傾向にあります。ただし地域や家庭の慣習によって異なるため、両家で事前に意向を確認することが重要です。
結納金の相場はいくらですか?
一般的な目安は30〜100万円で、奇数の金額が縁起がよいとされています。地域・家庭の格式・双方の収入状況によって幅があり、事前に両家で話し合って決めるのが基本です。
略式結納と正式結納の違いは何ですか?
正式結納は仲人を立て両家が別々に席を設ける格式高い形式です。略式結納は仲人なしで両家が同席し、結納品を簡略化したもの。現代では略式が主流となっています。
結納品は何を準備すればよいですか?
関東式は9品(松魚・寿留女・子生婦・家内喜多留・末広・友白髪・熨斗・金包・指輪)が基本です。関西式は5〜9品で構成が異なります。最近は結納金のみのシンプルな形式も増えています。
結納はいつ行うのが一般的ですか?
挙式の6〜12か月前が一般的なタイミングです。大安・友引などの吉日を選ぶことが多く、午前中から昼過ぎにかけて執り行うのが慣習とされています。
結納金の半返しとは何ですか?
関東地方の慣習で、新婦側が受け取った結納金の半額程度を記念品(時計・スーツ地など)として新郎側へ返すことです。関西ではこの慣習がなく、「引き出物」で応じるのが一般的です。
結納に仲人は必要ですか?
正式結納では仲人が不可欠ですが、略式結納では不要です。現代では仲人を立てること自体が少なくなっており、両家が直接話し合って進めるスタイルが標準になっています。
結納の費用は誰が負担しますか?
結納品・結納金は新郎側の負担が基本です。食事会を兼ねる場合の会場費・飲食費は折半、または新郎側が全額負担することもあります。事前に両家で取り決めておくとトラブルを防げます。

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